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2022年パリ大会

2022年9月27日

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 ニュースレター No.132(相木/SCD2国内分科会幹事)   (テーマ:「2022パリ大会」)
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みなさま、こんにちは。中国電力ネットワークの相木です。

2022年2月からSCD2国内分科会の事務局(幹事)を務めさせていただいており、初めてのニュースレター投稿になります。
みなさまには、日頃から、SCD2国内分科会の活動にご支援とご協力をいただき、大変にありがとうございます。
2022年パリ大会(8/28~9/2開催)では、現地参加者のみなさまと日本から参加者をご支援いただきました委員のみなさま、また、ポスターセッション対応・スペシャルレポート回答に関して準備段階から発表までサポートいただきましたフェロー・委員のみなさまに大変にお世話になりましたことを深く感謝申し上げます。

さて、私自身は本年2月から初めてCIGREに関わらせていただいており、CIGREや海外出張について経験が乏しいため、今回のパリ大会を経験しての感想などを書きたいと思います。

これまで海外出張経験がなく、プライベートでアメリカ・カナダへの訪問経験のみの私にとって、今回のパリ大会は、初めての海外出張・欧州訪問でした。このため、目に映るものすべてが新鮮で、映像や写真等で見ていたパリの光景を実際に見て空気を感じる毎日でした。しかしながら、英語力も十分でない私には、フランス語の世界で脳はパンク状態でしたし、ホテルの清掃サービスの方やお店の店員との意思疎通には、ボンジュールとメルシー程度でなんとかやり過ごすしかありませんでした。そんな状況ではありましたが、パリとCIGREの初心者がパリ大会を経験して感じたことを、今回はお伝えします。

まずは、パリに関してですが、出張日程に余裕がなかったため、多くを見て回ることはできませんでしたが、オフの時間に近場の鉄板の観光地には足を運びました。世界遺産のセーヌ河岸の散歩、エトワール凱旋門の上からの眺め、エッフェル塔を下から眺めたぐらいでした。
美術館には行きたいと思っていましたので、一箇所だけオルセー美術館に行きました。多くの美術品が展示されているため足早に巡るだけになりましたが、教科書で見たことのある有名な絵画を、数多く、至近で鑑賞することができ感動しました。
別の日の夕食後には、凱旋門まで散歩し、凱旋門の上からパリの夜景を楽しみましたが、そこから見えるライトアップされたエッフェル塔がとても美しかったです。それも、凱旋門の長い長いらせん階段を上りきった、ちょうどそのタイミング(22:00)で、1時間に5分間だけキラキラと光るエッフェル塔のシャンパンフラッシュが始まりました。これが見えたのには感激しました。
観光地周辺のパリの街並みは、歴史を感じる建物が多く、どこを見ても美しく、写真をいくらでも撮りたくなります。宿泊していたホテル周辺の街並みも本来は美しいと思いますが、ホテルから道路の向かい側にあるCIGRE会場に向かうルートは、道路工事中で足元が悪く、朝の路上には、食べ物や飲み物の容器のゴミなどが所々に落ちている状況で、少し残念な気分になりました。また、パリはスリも多く治安が良くないとのことなので、街中では注意を欠かさず散歩しなければならないところが難点です。夜間に一人で歩くのは怖さを感じます。
一方で、4月の京都シンポジウムの際には、毎晩、夕食後に、京都の街を散歩していました。ライトアップされた幻想的な東寺の満開の夜桜を鑑賞できましたし、私のお気に入りの平安・鎌倉時代に製作された仏像の方々にも久しぶりにお会いできました。
今回のパリ訪問から、パリをゆっくり旅行したい気持ちになったと同時に、夜でも安心して歩ける日本の良さを再認識でき、また、日本でも歴史を感じられる場所をめぐりたいと感じました。

次に、CIGREパリ大会に関してですが、今回はコロナの関係もあり、これまでのパリ大会と比較すると参加人数は少なめでしたが、ポスターセッション対応・スペシャルレポート回答発表に多くの方に参加いただきました。発表される方全員が、発表会場の演台で堂々とした姿でスピーチをされ、質疑応答されているのを拝見して、発表者の方が大会に向けて十分に準備され努力してこられたことが良く理解できました。また、SCD2では、経験豊かなフェロー・委員の方々が論文作成段階から発表までサポートしてくださる体制が従来から出来上がっており、現地でも、議長との事前面談でのサポートやホテルの部屋に集まっての発表練習などにご協力いただきました。事務局業務の引継ぎ時に、東北電力ネットワークさまから「オール・ジャパンで対応しています」とお聞きしていたとおり、今回のパリ大会でも対応していただきました。
経験の少ない発表者の方にとってハードルが高い英語でのスピーチと質疑応答ですが、フェロー・委員の方々とともにやり遂げることができるのがSCD2だと感じました。参加された若手の技術者の方にとって、今回のパリ大会が大きな成長につながる機会であったことと思います。

2022年パリ大会は報告書作成を残して終わりましたが、先日、2023年ケアンズシンポジウムに向けてWEB会議を開催させていただいたところです。また、年末には、2024年パリ大会の論文募集が始まる予定です。
委員のみなさまの会社内でCIGREを経験させたい技術者の方がいらっしゃいましたら、みなさまが取組まれておられる内容を纏めてパリ大会に是非ご参加ください。
最後はお願いになってしまい、また、まとまりの無い文章で失礼いたしました。引き続き、よろしくお願いいたします。

(文責:相木 泰治/中国電力ネットワーク株式会社)